高級な詩を読む

「どんなひとの詩を読みましたか?」「はい、ハイネを読みました。ホイットマンも読みました」 高級な詩を読むと云う事を、云っておかないと悪いような気がした。だけど、本当はハイネもホイットマンも私のこころからは千万里も遠いひとだ。「プウシュキンは好きです」 私はいそいで本当の事を云った。 あなた...

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こんなきゅうくつな政冶

 こんなきゅうくつな政冶なんてまっぴらごめんだ。人間と自然がたわむれて、ひねもす生殖のいとなみ……それでよいではございませんか。猫も夜々を哀れにないて歩いている。私もあんなにして男がほしいと云って歩きたい。 箒《ほうき》で掃きすてるほど男がいる。 婆羅門《バラモン》大師の半偈《はんげ》の経とやら...

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私を好きだと云うひと

 私を好きだと云うひとは、私と同じようにみんな貧乏だ。風に吹かれる雨戸のようにふわふわしている。それっきりだ。 銀座へ出て滝山町の朝日新聞に行く。中野秀人と云うひとに逢う。花柳はるみと云う髪を剪《き》ったはいからな女のひとと暮しているひとだと風評にきいていたので、胸がどきどきした。世間のひとと云う...

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