ダンスを踊っている

 とダンスを踊っている。何が勝ったんだかわからない。苦々しい奴だと思っている筆者を皆して引っぱって、重役室に挨拶に行った。仕方なしに筆者が頭を下げて、「どうも今日は御馳走様になりまして」 と言って切り上げようとすると、背後から酔眼朦朧たる仮装マネージャーが前に出て来て、わざとらしい舌なめずりをして見せた。銅羅声を張り上げた。「ええ。午後の仕事がありませんと、もっとユックリ頂戴したかったのですが、残念です」 と止刺刀《とどめ》を刺した。 しかし往来に出るとさすがに一同、帽子を投げ上げラケットを振り廻して感激した。「××麦酒会社万歳……九州日報万歳……」「ボールは子供の土産に貰って行きまアス」 翌日の新聞に記事が出たかどうか記憶しない。

母なるをとめ、わが子のむすめ、賤しくして、また、なによりも尊く、永遠の謀のさだかなるめあて、君こそは人性を尊からしむれ、物みなの造りぬしも、其造りなるを卑まざりき。その胎に照りたる愛は、この花をとこ世に靜けく、温め生ふし開き給ひぬ。ここにゐては愛の央《なかば》の松あかし。下界人間に雜《まじ》はりては、望の生ける泉なり。大なる哉、徳ある哉、われらの君よ、恩寵《めぐみ》をえまくほりする者、君の御前にまだ來ぬは、その願ひ翼なくして飛ぶを思ふや。

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